ひとりで年をとる:孤立するリスクのある老人が増加
シカゴ・トリビューンの記事からです。Growing old alone: More seniors at risk of becoming elder orphans
日本でも孤独死の問題が良くとり上げられています。でも、これを読むと、先進国はどこもこのような問題を抱えているのでは?と思います。ラテンの国は家族のつながりが強そうなので、少し状況は違うかもしれません。
<要約>
シカゴでは独居老人が増えている
ジャニスさんは、もうすぐ65歳。子どももいなく、離婚した後は、父を何年も介護しました。その父も亡くなり、母も2013年に亡くし、去年、兄も亡くなしました。そして、最近、ジャニスさんのような身寄りのない老人に、elderly orphan(年寄の孤児)という造語が作られました。専門家は、全米で65歳以上の孤立する老人は、老人の人口の26%だと推定しています。2015年の人口調査によると、シカゴで65歳以上の老人で、家を所有している人の49%が一人暮らしだそうです。そして、年々その数は増え続けると見ています。孤独は病気やうつ病、認知症に深く関係しており、ある研究では、長く続く孤独は1日15本のタバコと同じ影響を体に及ぼすそうです。
孤立する老人への対策は?
ジャニスさんは、「私は自立した人間だし、大体は大丈夫。でも、このクリスマスの時期は不安になります。」このような孤立した老人たちへの解決法は少ないですが、地域社会レベルで取り組むのが一番だと思います。孤立した老人たちは、安全な都市で、手ごろな家に住み、交通が便利で、新しく人と知り合える機会があるところが良いです。
また専門家たちは自分の老後を見越して、家族や友達の近くに住居を構えたり、健康問題が浮上したときに、法的に助けてくれる人を探すことを勧めています。
<知らなかった単語>
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<感想>
アメリカも日本と事情はあまり変わらないようですね。それにしても、孤独って精神的にも、身体的にも影響するんですね。私も他人事ではないです。色々本でも読んで、勉強しなくてはという気になりました。