コーディネータを悩ませる翻訳者とは?Part2

どんどんつけあがる翻訳者

私が働いていた某零細翻訳事務所は、品質は悪い、納期は守らないという素敵な翻訳者の方が結構いました。

コーディネータを悩ませる翻訳者とは?
一番困るのは納期を守らない翻訳者 翻訳者に仕事を頼んで一番困るのは 納期を守らない翻訳者 「納期を守らない人ってそんなにいるの...

そのおかげで、頑張れば私でも翻訳者になれるかもしれない、ということを教えてくれたので、感謝しなければなりませんが。

今日はまたその一例をシェアできればと思います。

大学講師のBさんの場合

最初のBさんとの出会いは、医薬品会社のプレゼンでした。

お昼すぎてから連絡してきた医薬品会社の方は、その日の20時には絶対に納品してほしいということでした。(600語の和訳)

医薬品の詳細が入ったプレゼンだったので、以前お願いしたことのある医学関連の翻訳者たちに聞いたのですが全滅でした。

そこで、翻訳者リストの他のコーディネーターが発注した履歴があった、大学講師のBさんに連絡を取りました。

すると、15分以内に「できます」とメールがきました。

嬉しくてすぐにBさんに依頼しました。

Bさんの経歴を見ると、今も大学で講師をしているというこどでした。大学講師なのに、こんな安い単価で、しかも当日納期で受けてくれるなんて良い人だ、と感心していました。客先に20時納品だったので、私のチェック時間も入れて18時納品でお願いしました。

しかし、

その日の17時半になると、Bさんからメールが来て、「遅れてしまい、19時に納品します」

そして、18時半になると、またメールが来て、「20時に遅れます」

結局、納品されたのは21時。しかも誤字あり訳抜けあり。翻訳も直訳で全然上手くない!たった600字なのに。

その後、お客様に謝りの電話を入れ、22時に納品しました。

また頼んでしまう

Bさん、とにかくメールのレスポンスが早いのです。

ある医学論文案件で、誰も翻訳者が見つからないことがありました。仕方なくBさんにお伺いすると、15分以内にメールで「できます」との返事が戻ってきたのです。

大学講師だし、主に医学論文を専門としていたので、これは頼むしかないと依頼しました。

私は前回のことを思い出し、Bさんは納品が遅れるかもしれないから、客先納品日より、かなり前に納期を設定して依頼しました。

すると、案の定、納期の前日になりBさんからメールがあり、

「納期が1日遅れます。明日の18時になります」と謝ることもなく、メールで宣言してきたのです。

私もここで何か文句でも言えばよかったのですが、かなり余裕をもった納期だったので、あまり責めもせず、「了解しました」と送ってしまったのです。

すると、次の案件、その次の次の案件も毎回、前日になり、勝手に納期をずるずると延ばして、謝ることもなく遅れて納品してきたのです。

さすがに最後には温厚な?私も切れて、「納期が守れない場合は、お伝えしている翻訳料が払えない可能性があります」

と送ったら、遅れると言っているはずだったのに、その日の夜中に納品されました。

その最後の案件は特殊な分野だったので、翻訳依頼前にBさんに確認すると、1円単価上げたら対応する、と言われて単価も上げたのです。

しかし、納期は守れない、しかも、客先から特殊分野の単語ルールが全く守れていなかったと赤字びっしりのフィードバックも来たのでした。

それ以来、そのBさんに連絡を取るのは止めました。

人間、最初が肝心?というか、最初に甘い態度だと、どんどんつけあがってくるものだな、と思った出来事でした。

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