翻訳コーディネーターではなく翻訳者になりたい!

コーディネーター兼チェッカーの仕事がつらい

2017年5月から翻訳会社で働き始め、コーディネーター兼チェッカーをしていました。

その翻訳会社は単価が安いことが売りの翻訳会社。そのため翻訳者が訳したものはコーディネーターがチェック。直しなどもすべてコーディネーターがやるというコーディネーターの責任が大きい会社でした。

上手な翻訳者に頼めば特に問題はないのですが、下手な翻訳者に頼むとクレーム対応が大変でした。

クライアントの声はこんな感じ。

こんなに質が低くて驚きました!

この品質では、お見積りで頂いた金額は払えないです

などなど。なかなか支払いに応じてくれないクライアントに困ったことも数回ありました。

また、クライアントから直しが赤でびっしり返ってきたので、翻訳者にそれを送ると、逆切れされ、原文が悪すぎると言われる始末。

納期を守らない翻訳者。単価をあげろというわりには全く品質が良くない翻訳者。携帯電話に時間を問わずに緊急だからと言って翌日納期を押し通すクライアント。問題が起こっても、すべての責任をコーディネータに押し付ける経営者。

毎日ストレスがたまり眠れない夜もありました。

翻訳者になろうと思ったきっかけ

30歳の頃、英語も好きだし翻訳者になれたらいいな、と思ったときがありました。元々、アメリカのドラマや映画が大好き。そのため映像翻訳のスクールに結構な受講料を出して行くことにしました。

毎回課題があったのですが、提出後のフィードバックはキツイ言葉ばかり。ほとんどがダメ出し。コースが終わるころには、やる気がどーんと落ちてました。

才能なかったんだ

結局半年コースが終了した時点でスクールはやめました。

その後は外資で働いていたこともあり、社内文書の簡単な翻訳を担当したこともありましたが、マニュアルや契約書などは翻訳会社に外注していました。戻ってきた翻訳文書は、「さすが翻訳者。すごいな」というものでした。

しかし、

この翻訳会社で働き始めたとき、驚いたことは、

翻訳のレベルがめちゃくちゃ低い翻訳者がいること

こちらを参照ください

翻訳者の不思議
 翻訳者の料金単価 今の翻訳者の平均単価は英語から日本語が、1ワードあたり6~14円、日本語から英語が1字あたり4~10円だそうです。 ...

東大、京大、TOEIC990点、英検1級持っている人でも翻訳レベルが低い人はいます。

コーディネーターは翻訳者の経歴が見られるのですが、学歴、TOEICの点数と翻訳の質は比例しません。

これぐらいだったら私も翻訳者になれるんじゃない?

この翻訳会社で働いてよかったことは、翻訳者のレベルがあまり高くないという実態を知ったことかもしれません。

もしかして、その翻訳者たちは、単価が安い会社の翻訳だからいい加減にやって提出したのかもしれない。でも、この程度で翻訳者として登録できるなら、私もできるんじゃない?と思い始めたのです。

そして、せっせと翻訳の勉強を始めたのでした。-次回へ続く-

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