フリーの翻訳者になって1年。個人的に感じたフリーランスのメリットとデメリット

フリーランスのメリット

去年、超零細翻訳会社のコーディネータを辞め、フリーランスの翻訳者として働き始めてから1年が過ぎました。これまで私は社員、契約社員、パートとあらゆる形態で30年弱仕事をしてきましたが、正直、今のところフリーランスが一番合っていると感じています。

今回は私が個人的に感じたフリーランスのメリットとデメリットをあげていきます。同じフリーランス翻訳者でも仕事量、収入、環境、また個人の性格により感じ方はそれぞれ違いますので、あくまでも私個人の感じたことです。

上司や同僚がいない

私が一番良かったと思うことは、上司や同僚がいないこと。これまでの会社生活で大部分の苦痛は上司や同僚との衝突でした。

上司から不必要と思われる仕事を頼まれたり、馬が合わずに干されたりもしました。また、女子同士でうまくいかず、人間関係で鬱ぽくなったときもありました。性格的にグループでの行動が苦手なので、チームで仕事をすることが多い会社は合っていなかったのかもしれません。

勤務時間が自由

会社に勤めているときは、朝7時には起き、8時には家を出ていました。その後は、満員電車に揺られながら、朝から不愉快な出来事にも多々遭遇していました。

しかし、フリーランスは勤務時間や勤務日は自由。私は通常、朝10時から夜7時ぐらいまで働いていますが、朝10時に起きて、パソコンを開けばすぐに仕事が開始できます。通勤がないのは本当に楽です。

ただ仕事が詰まっているときは、夕食が終わってから夜中まで働かなくてはいけなくなることもあります。

逆に仕事がないときは、何をやるのも自由。納期に余裕があれば、昼間に病院に行ったり、ショッピングに行くこともできます。

また長期休暇を取りたいときは、翻訳会社のコーディネータに事前に長期休暇の連絡をしておくこともできます。

仕事環境の自由

会社にいるときは、デスクが向かい合わせで置いてある会社が多かったです。仕事中に目が合ったり、誰かにいつも監視されている感じでした。パーテーションがある会社もありましたが、後ろを常に人が通ったり、電話のやり取りがオフィス内に響きわたることも多かったです。

しかし、フリーランスの場合、基本は家で1人でできるので、誰にも干渉されず、誰に何も文句を言われることはありません。ちゃんと翻訳が納品できるのであれば、何をやりながら仕事をしてもいいのです。

私の場合、難しい文書の翻訳は集中力が必要なので音楽も流さず仕事をしていますが、簡単な文書や事務的翻訳の場合、音楽を聴いたり、YouTubeを見ながら仕事しています。こういうとき、フリーランスって本当最高だ!と実感しております。

仕事が選べる

会社で働いている場合、会社の方針に沿って働き、上から言われた仕事は大体はそのままやるしかないですが、フリーランス翻訳者の場合、仕事は選べます。

やりたくない分野、複雑な翻訳、納期がタイトすぎる案件、強引なコーディネータからの依頼は、断ることができます。もちろん断ったら、収入に直接関連してくるので、自分で責任をとらなければなりません。でも、断ることができるのもフリーランスになって本当によかったと思っています。(断れるうちが華なのかもしれません)

フリーランスのデメリット

収入が安定しない

デメリットと言えば、収入が安定しないこと。翻訳者となって1年ですが、月の収入はかなりの差がありました。悪かったのが5月と8月。逆に良かったのが9月と10月。理由はよくわからないのですが、5月と8月は休みが多かったのもあるかもしれません。

もし、今年の9月と10月並みの仕事依頼が毎月あれば、会社員並みの収入が得られそうですが、5月と8月は一桁の収入しかなかったです。毎日、メールをチェックしては、依頼が全く来ないので、WiFi故障かもなんて、何度もチェックしてました。

自分の実力次第だと思いますが、現状では翻訳会社から毎月定期的な案件があるわけでもないので、またトライアルでも受けてみようかとも考えています。

とりあえず、私の中でデメリットは収入が安定しないというだけだと思います。ただ、これが一番重要なことではあるとは思います。

でも、私のように、チームプレイが苦手、自由な環境で仕事がしたい、1人で仕事するのが好きという人にとって収入さえ安定すればフリーランスは最高かもしれません。

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