翻訳者の不思議

 翻訳者の料金単価

今の翻訳者の平均単価は英語から日本語が、1ワードあたり6~14円、日本語から英語が1字あたり4~10円だそうです。

今、私が働いている会社は零細企業で、安さと速さが売りですので、もちろん、翻訳者さんの翻訳料の支払いは最低ランクです。

1日で翻訳できる語数は2000字(ワード)で見積もりなどは出します。翻訳者さんはフルタイムで翻訳を20日間したとしても、1か月20万、よくて30万円。毎日仕事がコンスタントにくると限らないので、頭を使い、難しい仕事なのに、儲からない仕事かもしれません。

儲からないから?なのかわかりませんが、今週チェックした翻訳は、ひどかったです。

取説チェックで夜中まで作業

昨日は某企業の取扱説明書の納品日でした。余裕を見て、客先納品日の2日前に、翻訳者から私の会社に納品してもらっていました。
英語6000wの和訳ですし、取説もそんなに難しくなかったので、1日チェックでいけるかなと思ったのです。

でも、来たファイルを見てびっくり。まず、こちらが送ったファイルに上書き指示をしたのに、テキストだけで納品。

また、取説のほとんどが直訳。
頼んだ翻訳者の経歴を確認すると翻訳者歴20年、TOEIC満点近く、英検1級保持者です。

これ、本当にこの人が翻訳したの?と思ってしましました。

取説の用語はそんなに難しくないと思います。でも、直訳すぎる文と英語をそのままカタカナに変えたものを多様。例えばタスク、トリム、ダメージなど。
まあ、わかりますが、翻訳者として訳してほしかった。

そして和訳の例として、
—(製品) is heavy enough to cause severe injury.

~は重傷を引き起こすほど重いです。


いや、どう考えても中学生の直訳ですよね。泣きました。

とりあえず納品

そして、最初から最後までこんな感じなので、私のチェックは納期もあったので、直しきれませんでした。クレームが来ないといいんですがね。

でも、この翻訳者の方、登録時のトライアルも良い評価なので、今回、誰かに頼んで他の人に訳してもらったのか、とりあえず納品したくて、読み返してないのか、本当疑問です。

私なんか、英検1級とるのや、TOEIC満点なんて、いつまでかかるんだろう?ですよ。しかも、この翻訳者の方の英語力なのに、私でもわかる誤訳もあるんです。

本当不思議。誰かに頼んで訳してもらっているとしか思えないぐらいの出来の悪さ。そして、こういう方、この人が初めてじゃありません。この前も超一流大学出た翻訳歴20年以上の方が、訳抜け、誤訳のオンパレード。なんでだろう。



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