ネットの翻訳会社
現在、私が働いている翻訳会社は、ネット上の翻訳会社であり、実質的なオフィスはありません。翻訳者、コーディネーターとも全員登録性で在宅のため、品質ではかなり問題発生しているのでは?と思っています。
横のつながりが、あまりなく、ひたすら自分に来た仕事をこなすのみなので、実際のクレームは把握できておりません。
翻訳会社での仕事の流れ
各案件、一人のコーディネーターがついて、その仕事を管理します。
コーディネーターの仕事は
1、見積もり
2、クライアントから発注を受ける
3、翻訳者の選定、翻訳依頼
4、翻訳納品物チェック
5、翻訳物をクライアントに納品
6、請求書発行
7、クライアントからの支払い
品質管理があますぎ
通常、オフィスのある翻訳会社であれば、できた翻訳を外部チェッカーがチェックし、更に社内チェッカーがチェックし、社内水準にあっているかどうかの判断が行われると思います。ネット上のみの翻訳会社ですと、そのチェックが甘く、私の今の会社など、コーディネーターの判断に任されます。
もちろん外部チェッカーに回しても良いのですが、外部チェッカーに回すと自ずと翻訳料金もかかってしまいます。
クライアントの1語翻訳希望価格は10円。
外部チェッカーに回すだけで赤字です。そのためコーディネーターがチェッカーとして、チェックするのですが、1語5-8円で(和訳、英訳とも)登録している翻訳者でレベルが高い翻訳者はほんの一握り。
そのためクレームの嵐となるのです。
クライアントも翻訳の作業をなめすぎ
1語10円の翻訳にかなり高品質の翻訳を求めてくるクライアントがいます。確かに1万語(A4 30ページほど)の英文マニュアルを和訳する場合、10万円ほどかかり、高い!と思ってしまうかもしれません。
でもその労力を考えたとき、それでは安い。
チェック作業、会社の運営作業、その他の作業を入れると、翻訳作業は1語5-6円で作業しないと儲けになりません。
翻訳者は知識も英語力もあるのに、1日2000語こなして1万円にしかなりません。
コンスタントに仕事が来たとしても、10,000円 x25日 =25万円
ボーナスも福利厚生もないフリーの翻訳者としてやっていくには、割の合わない仕事となるでしょう。
それなのに、クライアントはもっと安くて、もっと品質の良い翻訳を求めています。
そして、品質が良いのが当然だと思い、安いのを無視して品質のクレームを出す。
現在の私の翻訳会社は、まさに安い翻訳会社ですので、クレーム処理がかなり大変になっています。

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